執筆:こころトレード研究所 坂本慎太郎 星野彩季
(はじめに)
代表坂本の紹介。若い頃は証券会社のお金で株式を短期売買するディーラーをやっておりまして26歳で年収1億円を突破。その後、かんぽ生命保険に転職し、長期で運用するファンドマネージャーを勤めました。6年前にこころトレード研究所を開設し、評論活動を中心に行っております。現在の運用は株式、債券、不動産、太陽光発電、金など一般的な運用はほぼ網羅していると思います。
事務所のスタッフは私を含めて4人。株歴が長く脚で情報を稼ぐアナリスト兼IT担当、証券会社で20年以上務めた総務担当、才色兼備の投資家星野彩季と運営しております。
今回は投資に興味があるけど、一歩を踏み出せていない方、いったいどうやって始めたらいいのかわからない方など、第1回目はそんなお悩みにお答えしたいと思います。
投資は誰でもはじめられる
実を言うと投資は誰だってできます。
しかし、様々な仕事のプロフェッショナルな方も意外と投資を行なっていないのが日本の現状です。その原因は一体何にあるのでしょうか?
多くは、損をしたくない、なんとなく怖い、時間がない。そして、上級者との差がありすぎるため、勉強してもきりがないので真面目な人ほど1から投資の勉強を始めて挫折するのです。
貯金ではなく資産運用をする意義とは
そもそも、運用する意義として資産運用はなぜしなければいけないのでしょう。貯金ではいけないのでしょうか?ここを考えたいと思います。
平均寿命の伸びに対応するため
それは何年か前に話題になった老後の2000万円問題、銀行などにお金を預けていても増えない低金利問題など運用の必要性を考えさせられるニュースが沢山あります。加えて平均寿命が伸びています。今や、60歳の人が95歳まで生存する人の割合は25%以上に上ります。60歳まで生きていれば、4人に1人が95歳まで生きているということです。
その歳までバリバリ働くことも想像できない、なのに年金が充分にもらえるかも分からない。年金が足りず、貯金が減っていく生活は恐怖でしかありません。そこで、眠っているお金にも働いてもらおうというわけです。
インフレのリスクに対応するため
加えてお金を貯めていてもインフレが起こることで貯めたお金の価値がなくなってしまう可能性もあります。日銀が行っている大規模な金融緩和はお金を刷っていることとほぼ同じなので遠い将来かもしれませんがインフレは来るでしょう。少しでも運用が必要だと思った人はこのコラムを最後まで読んでいただきたいです。
運用手法はどのように決めるのか?
みなさんによく聞く質問ですが、「投資でいくら儲かりたいですか?」と聞くと「8~9割の人が「1円でも多く儲けたい」と答えます。これが間違いの始まりなのです。
「投資は損をしてしまう可能性があるから1円でも多く儲かりたい」と思うのはわからなくもないのですが、損をコントロールしながら利益を目指す手法もあります。
先に答えを言ってしまうと「いつまでにいくら儲かりたいのか」これを考えて欲しいです。
今回は年間の利益目標をおよそ年5%以内の運用をしたい方向けにお話をします。年5%程度の利益を目標とするのであれば大きくリスクを取る必要はありません。なぜなら、インカムで5%を得ることが可能だからです。
インカムとは、配当金、分配金のことです。商品によって、呼び方の差はありますが意味は一緒で持っていれば入ってくるお金のことです。
株を権利確定日に保有していると、年に1回ないし2回もらえるものが、インカムです。
東証1部の銘柄の平均的な配当金は年2%ほど。配当金は銘柄によって違いますので、個別に確認する必要があります。
配当金に加えてもう1つのインカム。これは聞き覚えがある方も多い株主優待です。
株主優待を実施している上場会社は約4割にのぼります。企業によって株主優待のみ、配当金のみ、そしてその両方を実施している企業の3種類があります。
株主優待とは、権利確定日と呼ばれる特定の日に株を保有しているともらえるものです。
優待の種類は食品、雑貨、金券、サービスの割引券、カタログギフトなど多岐に渡ります。
優待のブロガーさんもいらっしゃいますので、ほしい商品をさがしてみるのも楽しいかもしれません。権利確定日は月ごとに違いますので、「2020年権利確定日カレンダー」などと検索をします。
金融商品は専門用語も多いので、わからない単語が出てきた場はまず、検索で調べることです。私の過去に調べたことを忘れて二度三度同じ用語を調べたりします。その繰り返しで覚えていきましょう。
配当金や株主優待からインカムが貰えるのは理解しましたが、購入した株が値下がりしたら損をするのではないか?と気づいた方がいらっしゃるでしょう。
売らずにずっと保有しているとインカムを貰い続けることができますが、買った値段より安く売ってしまうと損をしてしまいます。
残念ながら、リスクとリターンは比例する傾向にあります。大きくリターンを狙う場合はそれ相応のリスクを取らなければいけません。
「いつまでにいくら儲けたいか」を考えてリスクを取る量や運用手法を考えていきましょう。
今日のコラムを読んで投資に足を踏み出してみようと思った方は具体的な商品や投資手法などを書いていきたいと思います。今後も続きますので是非見て下さい。