【1年でF評価からA評価に!】予備試験で憲法A評価を取るための答案作成術

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こんにちは、たこやきです!本日は憲法でA評価を頂いた経験をもとに試験委員から評価されやすい答案作成術をご紹介いたします。

私は、2018年度予備試験論文式試験に不合格となった翌年の2019年に予備試験に合格したのですが、不合格となった2018年度の憲法の成績はF評価でした。一方合格した2019年度予備試験憲法ではA評価をいただくことができました。

近年は予備試験憲法のレベルが高く、いわゆる紋切り型の金太郎飴答案では、きちんと勉強している合格者でもF評価を取ってしまうことも少なくありません。

本日は、1年で憲法の評価をFからA評価に急上昇させた経験をもとに、効果的な答案作成術をご紹介します。

目次

3つの答案作成術

 人権ごとに処理手順を確立する

審査基準を定立する前の、人権の保護範囲を論じ、人権の重要性を論じる部分については、手順や論証内容を確立し、頻繁に用いるものについてはストックし、いつでも思い出せるようにしましょう。

処理手順の確立に欠かせない書籍が『読み解く合格思考 憲法』(玄唯真、辰巳法律研究所)という書籍です。人権ごとの判例のエッセンスが解答に反映できる範囲でコンパクトにまとめられています。

予備試験・司法試験短期合格者本 読み解く合格思考 憲法 改訂版 (予備試験・司法試験短期合格者本 1) (日本語) 単行本 – 2020/7/2

類似判例を意識した答案作成をする

この部分が本記事の中で最重要の要素です。

まず、予備試験や司法試験の問題文を一読し、事案と似ている判例を12個思い浮かべる習慣をつけるようにしましょう。そして、その判例と同じ点や異なる点を必ず解答に含めるようにしましょう。

試験委員の先生方も1から事案を作成しているのではなく、既存判例の事実を変更したりして問題を作成しており、判例との共通点や相違点には大きな配点が振られていることが多いです。

既存判例を意識した答案作成にあたっては、判例のフレーズを完全に暗記する必要はなく、判例が意識して評価している内容を自分なりに表現すれば十分かと思います。このような答案作成法を具体的に学びたい方は『憲法ガール』(大島義則、法律文化社)を一読しましょう。

憲法ガール Remake Edition (日本語) 単行本

残り時間をフル活用し、一つでも多い事情をあてはめ、評価する

刑事系科目ではあてはめの意識が高い方でも、憲法になると事案の把握や一般論の展開で手一杯となり、あてはめが短くなる傾向になる受験者は少なくありません。

公法系科目も刑事系科目と同様、あてはめに多くの配点のある科目として知られています。①のコツにより、一般論の展開をある程度機械化してしまうことで、あてはめに時間を残します。

この時間をフル活用し、事案の内容の全てを当てはめるつもりで得点を重ねましょう。理想は一般論とあてはめの比率が46です。

 おわりに

以上、短期間で憲法の成績をアップさせた答案作成術をご紹介いたしました。

憲法の成績は向上させることが難しく、憲法はセンスが必要な科目と考えている方も多いと思います。

しかし、私が1年で真逆の評価を得ることができたように、判例の事案との類似点、相違点を意識し、あてはめを充実させるだけで、高評価に近づくことができると考えています。

試験対策塾の充実により、試験委員の先生方は、紋切り型の答案を嫌う傾向が強まっています。本記事の答案作成術を用い、一人でも多くの方が、試験委員の先生方の出題趣旨に沿った質の高い答案を作成できるようになることを願っています!

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