74期の司法修習生の皆さん、導入収集の事前課題はお済みでしょうか?
事前課題の提出期限が迫っています。特に、検察の課題は、3月22日が締め切りとなっています。
「そもそも事前課題はどれくらい時間がかかるの?」
「何日前くらいから始めればいいの?」
という疑問に答えるべく、課題の解答の内容には触れない範囲で、課題を解いた感想を記事にいたしました。
時間がない人向けの記事ですので、提出部分の課題のみを取り上げています。
検察の所要時間とポイント
内容
白表紙「検察終局処分起案の考え方」を参考にしつつ、「第74期司法修習 検察導入講義 参考事例」にある事例から、起訴、不起訴の判断及びその思考過程を解答します。
所要時間
6時間程度
ポイント
「検察終局処分起案の考え方」p.32以降の記載例を参考にすることで、課題の解答しやすさが大きく変わります。
締め切り
3月22日
民事裁判の所要時間とポイント
内容
「対話で考える民事事実認定 教材記録」の事例につき、「事例で考える民事事実認定」を参考にしつつ、事実認定を行うものです。
所要時間
5時間程度
ポイント
二段の推定、証拠構造など、事実認定の基礎がわからない方は、「事例で考える民事実認定」を参考にしましょう。事例もボリュームがあり、検察の次にヘビーな課題だと感じました。
締め切り
3月30日
民事弁護の所要時間とポイント
内容
民事執行・民事保全の基礎事項の確認と、和解条項の草案作成などが中心です。
所要時間
3〜5時間(民事執行・民事保全の学習が不十分とお感じの方は、「民事弁護教材 改訂 民事保全」、「民事弁護教材 3訂 民事執行」を通読する形になるため、長めに5時間程度と想定しておくと良いでしょう。)
ポイント
事例のボリュームが小さいため、民事執行保全に自信のある方はすぐに終わると思います。和解の部分は「民事弁護実務の基礎 初めての和解条項」に詳しい記載があるので、この部分を参照し解答を作成します。
締め切り
3月30日
刑事裁判の所要時間とポイント
内容
「刑事事実認定ガイド」を参考にしつつ刑事裁判における事実認定の課題です。
所要時間
4時間程度
ポイント
事例のボリュームが多いですが、争点が明確で読みやすいです。「刑事事実認定ガイド」を中心に刑事事実認定の考え方を学びながら、証拠を整理していきましょう。
締め切り
3月30日
刑事弁護の事前課題はないが、接見については要確認
内容
提出する事前課題はありません。しかし、接見においての聴取内容、助言内容を事前に検討する課題があるので、忘れないようにしましょう。
まとめ|少なくとも3日は確保すべし
以上事前課題の所要時間やポイントをご紹介しました。
全ての課題(提出分のみ)をこなすのにかかるおよその時間は約20時間程度でした。ですので、提出分の課題をこなすには少なくとも3日は集中して取り組む必要があります。
ただ、課題は提出分のみが全てではありませんし、不得意分野については、白表紙を通読したり、基本書を参照したりすることもあるかと思うので、時間には余裕を持って取り組みましょう。