選択科目の選び方【修習生が本音で語る】

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令和3年司法試験が終わり、6月に入りましたね。令和4年司法試験に向けて、選択科目を何にすればいいか、悩んでいる方も多いかと思います。選択科目の配点は100点で、合否を決める可能性もあるため、科目選びに慎重になってしまいますよね。

そこで、令和2年司法試験を受験した、私asaと、あくね君、たこやき君で、それぞれの選択科目の良かった点、悪かった点について対談しました。

目次

知的財産法

asa

あくね君は、知財選択だったみたいだけど、実際選択科目としてどうだった?

 

あくね君

知的財産法は、特許法、著作権法を勉強していくことになるんだけど、音楽についての著作権とか身近な問題だったから、とっつきやすくて、楽しんで勉強できたと思う。

あとは、どういう請求がたつかっていうことを考えていく問題が多いんだけど、その考え方が民法に似てるから、民法が得意な人には向いてると思うよ。

しっかり勉強すれば、それだけ得点源にもなるし、時間がある人に特に向いてるかもしれない。

京大ローに関してはだけど、知的財産法演習っていう講義もあって、勉強仲間がたくさんいたのは心強かったな。

 

asa

選択科目については、他の科目より勉強開始が遅いから、勉強法とか相談できる友達がいるのは、受験するうえで重要だよね。

逆にあんまりだったなと思うことはあった?

 

あくね君

量が多いことだね。覚えないといけない論点がたくさんあった。

あと、特許については、行政法的な思考で、イメージがつきにくくて難しかった。

 

asa

なるほど。時間があるロースクール生に向いてるかもしれないね。

労働法

asa

たこやき君は、労働法選択だったんだね。受験生の3割が労働法だよね!参考書とかが充実してるイメージだけど、どうだった?

 

たこやき君

うん、参考書は多くて勉強しやすかったよ。

知財と同じで、しっかり勉強すれば得点源になる科目だと思う。

あと、学説的な対立が問題になることはなくて、判例を覚えればよかったから、そういう勉強が好きな人にとっては向いてると思う。民訴が嫌いな人とかね(笑)

あと、実務に出てから、街弁をやるなら使うだろうし、企業法務でも企業側の相談で使うことはあるだろうから、その点もいいよね。

 

asa

なるほど。あんまりだったなと思う点は?

 

たこやき君

覚えることが多いことかな。判例の考慮要素が多いんだよね。それを暗記しようと思うと、機械的暗記になってしまって、面白みがないかもしれない。

あと、出題範囲が広がってるんだよね。Cランクでも勉強しとかないとだめだった。

答案用紙の枚数も8枚中7枚は書いた方がいいから、筆力も必要だと思う。

さっき、企業法務でも使うことはあるだろうって言ったけど、知財・独禁の方が企業法務の就活では有利だなと感じたな。

 

asa

メジャーな労働法でも、デメリットはあるんだね。暗記が得意な人に合ってる科目かもしれないね。

国際私法

asa

こほん。では最後に、私が取ってた国際私法について、思うところを。

 

まず、国際私法のいいところは、論点が少なく、比較的短期間でマスターできるところかな。親族・相続についての論点もあるから、民法で手薄になりがちな親族・相続の復習にもなってよかった

 

ただ、比較的短期間でマスターできるから、予備試験合格者が選択することも多くて、相対評価の司法試験においては、それだけで安易に選択するのは好ましくないかもしれない。

あと、私の周りには国際私法選択が結構いたから問題なかったんだけど、勉強仲間が少ないのはデメリットだと思う。

それに関連するんだけど、教材もそんなに多くなかった!だから、予備校の講座に課金してました(笑)

たこやき君が、就活の話してたけど、国際私法が就活で有利になることは、労働法以上にないと思う(笑) 就活での強みにならないのもデメリットかな。

まとめ

以上、実際に司法試験を受けた元受験生の立場から、知的財産法・労働法・国際私法のメリット・デメリットについて話してもらいました。各科目、メリット・デメリットはありますが、自分と相性がいい科目か判断する際の参考になれば嬉しいです。

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