刑裁修習の内容・雰囲気について

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こんにちは、たこやきです。今行っている刑裁修習では、主に期日の傍聴と起案がメインになるので、その内容と修習の雰囲気をお伝えします。

目次

期日傍聴

実際に行われている刑事裁判を傍聴します。被告人が公訴事実を争わない事件については、冒頭手続、証拠調手続、論告・弁論まで一回の期日で行い、後日判決を行うことが多いため、多くの事件において、刑訴法の流れに沿って、実際の手続きを学ぶことができます。

裁判官だけでなく、弁護人・検察官・傍聴者にみられているので居眠り厳禁です!(居眠りすると案外バレます!)ただ漫然と聞くだけでなく、自分が弁護人だったらどのように主張するかを考えたり、手続きの根拠条文などを六法で探したりしながら傍聴すると効果が高いでしょう。また、期日の後は、現役の裁判官に訴訟指揮や手続きの仕組みについて積極的に質問するのもおすすめです。

起案

配属された部の裁判官から起案を行うよう指示がありますので、修習クール中に4本以上の起案を提出しましょう。裁判官志望の友人は6~7本の起案を提出している方が多いので、任官志望の方は起案の質だけでなく量にもこだわる必要があるかと思います。

起案は、導入修習の際に書いたような事実認定起案や、量刑をリサーチして、判断理由を記す量刑起案、事実の概要や法令リサーチの結果、修習の感想などをまとめる簡易な起案などその内容は様々です。問研起案のように、全修習生との比較による評価が下されるわけではないので、気を張りすぎず、二回試験対策として取り組むのがよいでしょう。

全体の雰囲気

都心で修習を行っているため、コロナ対策が厳格で、昼食はコンビニなどで買い、刑事部内で食事をとることが多いです。5人以上の会食や飲み会は禁止されており、同じ刑事部に配属された3~4人以外に知り合いが増えにくい環境です。

他の部の方と仲良くするきっかけはもっぱらオンライン飲み会や廊下ですれ違った際のあいさつ程度なので、人見知りの方は配属部外の友人が全くできないという事態もあり得る状況です。他の配属部の方との接点は貴重なので、イベント等には積極的に参加するとよいでしょう。

また、基本的に配属された部の裁判官以外の裁判官と接する機会はほとんどなく、配属部の裁判官の方との相性が非常に重要です。僕の配属部の裁判官の方々は、どなたもおおらかで優しく、質問をしやすい環境を作ってくださったのでのびのび修習に取り組むことができました。

しかし、この情勢下で、食事等に行く機会もなかったため、裁判官の方々とはプライベートな砕けた話などはあまりできなかったことが心残りです。

以上、刑裁修習の様子をまとめてみました。修習の内容自体は、例年と大きく異なるものではありませんが、都心の修習地ではコロナ対策の観点から交流が少なくなっている点は注意すべきです。

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