弁護士事務所への就活の際に重要な役割を担うサマークラーク。今回は今年度実際にサマークラークに参加した方にインタビューをして、サマクラの具体的な内容がどのようなものか解き明かしていこうと思います!
基本事項
四日間に渡り参加し、日当は1万円(交通費支給)でした。
参加した事務所の採用フローとしては、おおまかにサマクラ参加→面談→内定とのことでした。
業務内容
サマクラの業務内容は、応募して選考されて参加してからでないとなかなか外から掴めないものですよね。Xさんはどのような業務を体験していたのでしょうか。時系列に沿って見ていきましょう。
1日目
- 開会式
担当P・A紹介、事務所ツアー。 - ランチ
食事をしながら若手Aから事務所の様子についての話を聞く。ざっくばらんとした雰囲気。 - 課題出題
仮想事案ではなく実際の案件ベース。以下、空き時間は全て課題に費やした。
2日目
- 講義
様々な分野のエキスパートである各Pから、当該分野についての特色や醍醐味を聞く。
1回1時間。
訴訟、渉外の講義を聞いた。 - ランチ
食事をしながら若手P、シニアAから事務所の業務についての話を伺う。 - 若手Aとの座談会
若手Aに何でも質問できる。事務所選びの軸、労働時間、報酬等。
3日目
- 講義
様々な分野のエキスパートである各Pから、当該分野についての特色や醍醐味を聞く。
1回1時間。
M&Aの講義を聞いた。 - ランチ
食事をしながら若手P、シニアAから事務所の様子についての話を聞く。
4日目
- ランチ
食事をしながらシニアAから事務所の様子についての話を聞く。 - 講義
様々な分野のエキスパートである各Pから、当該分野についての特色や醍醐味を聞く。1回1時間。コーポレートの講義を聞いた。 - 最若手Aとの座談会
飾らないリアルな話を聞ける貴重な場。就活の話、リアルな働き方等。 - 課題講評
提出した解答をもとにディスカッション形式で講評。実際の案件を基にしており、それを手掛けた先生による講評ゆえ、臨場感があってとても勉強になる。
実際に仕事をする場面とよく似ていることから、ここでの発言等は採用担当によくみられている気がする。 - 閉会式
聞きそびれたことはここで聞ける。
サマクラがどのようなものなのか立体的に分かりますね!
採用担当に見られているポイントなどもとても参考になります!
サマクラに参加して得られたもの
Xさんはサマクラに参加してどのようなもの得られたと感じますか?
漠然としか抱けていなかった各分野の特色が、講義を受講することによりクリアになりました。
また、ランチや座談会を通じて数多くの弁護士と話せたおかげで、事務所の雰囲気が自分に合っているかどうかを吟味できました。
そして、課題に取り組むことを通じて、実務での頭の使い方を追体験することができ、楽しかった。司法試験の勉強に対するモチベーションも向上しました。
サマクラ全体の感想
当該事務所のサマークラーク全体の感想についてはどうですか?
サマクラ選考過程を通過するために準備をするのは大変でしたが、その大変さに見合うだけの価値がある内容でした。
実際に自分の目で事務所の雰囲気を確かめられたことで、自分の将来をより現実的に考えられるようになりました。
その事務所の採用フローに乗れるというだけでなく、長く苦しい司法試験を戦うためのエネルギーも得ることができ、参加してとても良かったと感じました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。東京の企業法務系事務所のサマクラ体験記としてとても参考になったと思います。
サマクラは事務所と就活生にとってよきマッチングの場となりますし、日頃の勉強の意欲も向上させます。今後も弁護士学園は様々な方の様々な事務所の体験記をインタビューしていくので是非参考にしてください!