はじめに:弁護士の結婚事情
弁護士などの法律家は、日々仕事が忙しく、プライベートな時間を確保するのが難しいイメージがあります。一方で、一般的には年収が高く、高学歴であることも多いので、婚活市場では人気があるようです。
例えば、Googleで「弁護士 結婚」と検索すると、
- 弁護士と結婚したい!弁護士の結婚相手の特徴や恋愛傾向は?
- 弁護士と結婚したい!メリットや体験談など婚活情報まとめ
- 弁護士と結婚したい人必見!妻になる方法とメリット・デメリット
- 弁護士が求める結婚相手の条件とは?婚活する際のポイントやおすすめの結婚相談所
といった記事がたくさん出てきます。
しかし、実際のところ、弁護士などの法律家の結婚事情は一体どうなっているのでしょうか。
そこで、本記事では、弁護士などの法律家の結婚事情について調査していきたいと思います。
なお、本記事は、調査の元となるデータとの関係で、弁護士のみならず、裁判官、検察官、弁理士、司法書士その他の法務従事者をあわせた「法律家」を対象としています。
弁護士等の結婚事情に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでいただけると幸いです。
調査の方法
まず、調査にあたっては、令和2年の国勢調査によって得られたデータを元としています。
国勢調査は、日本に住んでいるすべての人と世帯を対象とする国の最も重要な統計調査で、5年ごとに実施されます。
この調査において、職業別の統計情報がまとめられており、配偶関係ごとに区分されています。配偶関係は以下のように定義されています。
区分 | 内容 |
未婚 | まだ結婚したことのない者 |
有配偶 | 届出の有無に関係なく,配偶者のある者 |
死別 | 配偶者と死別して独身の者 |
離別 | 配偶者と離別して独身の者 |
不詳 | 未回答などにより配偶関係が判断できない場合 |
調査の結果:法律家の既婚率
こうしたデータを元に、法律家の既婚率を割り出してみましょう。
※なお、ここでいう既婚率は全体のどのくらいの人が結婚しているかを割合的に求めるものであり、いわゆる「婚姻率」(人口千人に対する婚姻件数の割合であり、人口と年間の婚姻件数から求められるもの)とは異なります。
結果は以下の通りでした。比較のために、ほかの職業も含めた就業者全体の既婚率も掲載します。
区分 | 人数(人) | 割合(%) | |
---|---|---|---|
法律家 | 有配偶者 | 65,010 | 77.63 |
未婚 | 14,480 | 17.29 | |
死別・離別 | 4,220 | 5.04 | |
不詳 | 30 | 0.04 | |
就業者全体 | 有配偶者 | 35,618,040 | 61.76 |
未婚 | 16,494,360 | 28.60 | |
死別・離別 | 5,219,080 | 9.05 | |
不詳 | 342,150 | 0.59 |
まとめ
調査の結果、弁護士を始めとする法律家の既婚率は約77.6%であり、全体のおよそ3/4以上が既婚者であることがわかります。
ほかの職業も含めた全体の既婚率が約61.8%であるのと比較すると、法律家の既婚率は明らかに高いと言えるでしょう。以上の結果は、あくまで令和2年の国勢調査のデータのみに基づくものであり、その背景にある原因はわかりませんが、法律家は年収が高いことやステータスが高いとされていることと関係があるかもしれませんね。