法科の中央の秘密兵器?「炎の塔」について調べてみた!

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中央大学法学部について

中央大学法学部は、言わずと知れた中央大学の看板学部でもあり、法曹界においても「法科の中央」と呼ばれるほどの名門学部です。

中央大学法学部には、「法律学科」「国際企業関係法学科」「政治学科」の3つがあります。

中でも法律学科では、所定の教育課程を修め、以下のような知識・能力・態度を身につけた人材に対し、学士(法学)の学位を授与しているとのこと。(中央大学法学部HP参

  1. 基礎的な法的知見
    法学を中心とした社会に対する体系的理解に基づき、現実に起こる具体的な紛争・問題における利益対立の状況を分析する能力。
  2. 問題解決能力
    具体的な紛争・問題に対してバランスのとれた法解釈を提示する能力を基盤として、その知見を新しい立法の提案、契約書など合意文書の作成、組織内の規則の作成などに結びつける能力
  3. 批判的・創造的態度
    既存の学問的成果を習得しつつも、真摯な批判的態度をもって学び、新たな創造に向かうことができる能力。

炎の塔の法職講座とは?

法職講座は、法科大学院進学および司法試験合格のための課外講座をいいます。中央大学とOB・OGの現役法律家によって運営され、無駄のない、質の高い講座を安価で提供しています。

学部の正課授業とは異なり、法曹を目指す在学生を対象に設置された、中央大学が運営する課外講座です。そのため、法学部以外の学生でも受講することができます!

『法科の中央』ならではの、OBOGの力を結集させた課外講座といったところです。

中央大学では、このような学内講座が開講されていることから、あえて外の予備校に行く必要がないといわれています。予備校講座で100万近くかかることもザラな司法試験業界において、この手厚さはめちゃくちゃうらやましいですね!

炎の塔にはどんな人が所属してるの?

所属できる人は、中央大学の学生に限られます。炎の塔自体では、各種の資格試験を目指す人向けの講座が開講されています。(公認会計士試験や公務員試験など)

そのため、塔に出入りできる人が司法試験・予備試験受験生に限られるわけではありません。

各種の難関資格に挑む仲間として、切磋琢磨できる贅沢な環境ですね!

入室には条件がある?

あります!

試験によって入室の許否が判断されます。前提として、よく「炎の塔に入る」という言い方がされますが、これは多義的です。学研連という組織(司法試験受験のためのサークルのようなもの)に入ることもこのように言いますし、チューター主催のゼミに入る場合もこのように言います。

チューターによるゼミを受ける場合

チューターによるゼミを受ける場合には、上述した試験に合格する必要があります。

この試験は半年に一度行われており、定員も設けられているため、中大の学生は日々この入室試験に向けて勉強しています。入室試験自体は何年生であっても受験できます。

他方で、入室試験はシビアであり、一度試験に受かったからといって、半永久的(卒業するまで)に入室試験が得られるかというとそうではありません。

入室資格を継続する場合にも、半年に一度の試験を再度受験し、そのたびに合格をもらわなければなりません。

学連研に入る場合

この場合にも試験が必要です!

こちらはもっとシビアで、各研究室につき定員がしっかり決められており、筆記試験と面接が課されます。こちらも2年生から加入することもできますが、2年次からの入室は枠が1~2名ほどしかなく、めちゃくちゃ激戦です。(ここだけの話、1年生のときには試験が5月くらいに行われるので、もちろん法律科目の試験内容ではなく、小論文的なものが課されるのですが、1年生時にこの試験を突破すれば、どこかしらには所属できるとの噂です)

試験の結果は公表され、順位も公表されるので、自分の習熟度がその都度測れます。

炎の塔に入室するための試験は、やはり法曹志望者向けのものなので、ロースクール受験を主眼に置いたものになっています。たとえば、2年生の段階では訴訟法をしっかりと勉強できるような内容になっていたり、3年生では、行政法も対象に入ってくるといった具合です。

なので、入室試験のペースに合わせてついていければ、ほぼほぼロー入試などには対応できます!!

一回入れば安泰!という制度ではないからこそ、みんな危機感を持って勉強に励むことにつながり、全体の士気が高まる結果、中央大学出身者の司法試験での強さが維持できていると考えられますね!

炎の塔では何をするの?

主に、学生各自に与えられる自習席や個人ロッカーを用いて、いつでも自学自習ができる環境があります。

また、チューターによるゼミが目玉の1つです!

時期によっては、司法試験合格者がゼミをしてくれたりもするので、かなり勉強になります。夏休みや長期休暇には特別講義があります。ゼミの内容としては、各チューターの裁量によりますが、たとえば、ほとんどの受験生が用いる教材(刑事訴訟法でいう古江本など)を使用して、解説・解答を伝授してくれたりもします!

ここにいうチューターは、中大卒業生はもちろん、大学在学中に司法試験を受け、結果発表待ちという、超優秀層の人がなってくれます。

その他、中大卒で他大学ローに進学したり、予備試験合格者の人もチューターになっています。このチューターになるには試験はなく、人伝の紹介によってしかなれません。なので、能力の担保は折り紙付きです!!

中大独自の人脈や、脈々と受け継がれる答案作成技術、勉強のHOWTOなどがしっかり学べるのは素晴らしいですね!!

このような、いわば「王道」かつ「正攻法」な学習を学部生のときからしっかりと継続できれば、司法試験合格は最短ルートで突破できそうですね!!

まとめ

以上が、知られざる「炎の塔」の実態でした!!

中央大学では、脈々と法曹界にはばたく人材を育成するためのノウハウが継承されており、今日においてもそれがしっかり息づいていることが素晴らしいですね!

先輩から後輩へバトンがつながっているからこそ、根強い法曹界での地位があるのだと感じました。また、中央大学法学部は、近年多摩から都心の茗荷谷にキャンパスが移転しており、一層の司法試験合格者数が期待されています!今後の中央大学の合格者数に一層注目していきたいですね!!

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