はじめに
皆さんは、法律家の世界における男女比がどのくらいかご存じでしょうか。
2023年のデータによれば、日本のジェンダーギャップ指数は46ヶ国中125位と非常に低く、弁護士や検察官、裁判官などの法律家の世界についても男性社会のイメージがあるかもしれません。
その一方で、かつては男性に限定されていた法曹資格が女性も取得できるようになって既に久しく、最近では様々な分野で女性法律家が活躍しているのも事実です。
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では、実際のところ、法律家の世界における男女それぞれの割合はどのくらいなのでしょうか。
そこで、本記事では、法律家の世界における男女比について、最新のデータに基づいて調査した結果を一覧できるように早見表にまとめました。女性の活躍や法曹界の実情に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでいただけると幸いです。
本記事では、最新のデータとして2023年版の弁護士白書による統計情報を参考にしています。
グラフで見る男女比
まずは、視覚的に理解しやすいグラフを用いて、分野ごとの男女比をご覧ください。
検察官
弁護士
裁判官
法科大学院生
司法試験受験者
※なお、法科大学院生、司法試験受験者、予備試験受験者については2022年のデータ、それ以外は2023年のデータに基づいています。
男女比早見表
次に、上記のデータを一覧にまとめた表をご覧ください。
裁判官 | 検察官 | 弁護士 | 法科大学院生 司法 | 司法試験受験者 | 予備試験受験者 | |
---|---|---|---|---|---|---|
男性(%) | 71.3 | 72.8 | 80.2 | 63.6 | 68.4 | 75.3 |
女性(%) | 28.7 | 27.2 | 19.8 | 36.4 | 31.6 | 24.7 |
終わりに
以上、法律家の世界の男女比をざっと調査してきました。割合的に見ると、どの分野についても男性の方が圧倒的に多く、いまだに男性社会であることは否定できないかもしれません。
もっとも、例えば、弁護士について言えば、2023年版の弁護士白書によると「1990年からの33年間を見ると、男性弁護士数は約3倍であるのに対し、女性弁護士数は約12倍となっている」そうで、こうした男性社会の状況は次第に改善されつつあることがわかります。
そのため、将来的には法律家の世界でも男女がほとんど同数になるのではないでしょうか。性別に関わらず優秀な人材が多く法律家になることを願っていたいと思います。