「企業法務を専門とする法律事務所に就職したいけど、四大法律事務所や有名な中規模法律事務所のようなそれなりに多くの弁護士が所属する事務所にはあまり行きたくない」
「四大や有名な中規模事務所に就職したかったけど、採用されなかった。でも将来は企業法務系の法律事務所に就職したい」
といった悩みを持つ方は少なからずいると思います。
今回の記事ではそのような方々に向けて、小規模法律事務所が比較的オススメであること、また、小規模法律事務所の就活はどのようにして行われているのか?
について述べていこうと思います!
小規模事務所とは何か?
まず、小規模法律事務所というのは具体的にどのような事務所を指すのかについてです。
小規模法律事務所とは、弁護士数が5人程度、事務所もそれほど大きくない(会議室と執務室の2つしか部屋がないような事務所をイメージしていただけると幸いです)のことであると仮に定義します。
通常の就活生が考える企業法務系の事務所は、いわゆる四大や有名な中規模法律事務所だと思いますが、実際には他にも規模は小規模であるものの、企業法務を専門とする法律事務所は沢山あります。
小規模な事務所の弁護士が扱う案件は様々で、中小企業の顧問をやったり、社外役員をやったり、スタートアップのサポートをしたりと、ここでは書ききれない程多くの種類の案件があります。
小規模法律事務所のススメ
次に、小規模法律事務所の特徴についてです。
まず、給料については、たしかに大手の事務所と比べたら少し少ないかもしれませんが、小規模法律事務所であればかなり自由に個人で仕事をとってきたりすることができ、そのような個人的にとった仕事の報酬も含めれば大手の事務所と遜色ない程度まで稼ぐことができるでしょう(ただ、これは個人で仕事を獲得することができればの話ですが…)。
次に、労働時間については、「大手の事務所よりは少ないのかな?」という印象を持っています。
ですので、仕事とプライベートの両立をしたいというかたにとっては良いかもしれません。そして、人間関係については、事務所の人数が少ない分、自分と合わない人がいたらかなり苦痛になってしまうでしょう。
一方で、大手の事務所と比べたら、様々な業界の人とお話をすることのできる可能性は高いと思います。
大手の事務所であれば、事務所内で様々な弁護士に出会うことができ、逆に小規模事務所であれば他の事務所の弁護士や全く異なる業界の企業の社長さん等に会うことができます。
小規模法律事務所の就活
そして、小規模事務所の就活について。
ほとんどの小規模事務所は大々的に就活説明会やサマークラーク等は行っておりません。ましてや、その事務所のホームページを見ても採用活動をしているのかどうかすら分からないということも多々あります。
そのため、自分から事務所のホームページに掲載されているお問い合わせフォームを用いて就職希望である旨のメッセージを送ったり、その事務所のパートナーの先生の連絡先が分かれば直接その先生に連絡をとってみる、という行動をとらなければなりません。
実際に、筆者も事務所のホームページのお問い合わせフォームから自分の自己紹介をして、一度面接をしてほしい旨のメッセージを送ったりしました。返信は意外と帰ってくる印象です。もし返信が返ってこなかったらその時はあきらめましょう。
また、面接の方式等については事務所によって全く異なってくると思うので、そこは深く考えすぎず流れに乗ってやるべきだと思います。
まとめ
以上が小規模事務所のあれこれです。いかがだったでしょうか。この記事を通して少なくとも大手の法律事務所が全てではないということを知っていただけたら幸いです。この記事を読んだ方々が自分の納得のいく事務所にいくことができるように、筆者は陰ながら祈っています。