【祝合格!!】ロースクール入学前の準備ガイド〜2024年度版〜

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国立大のロースクール入試も終わりを迎え、受験生の皆さんの進学先も決まり始めている時期でしょうか。

  • 予備試験に合格して来年の司法試験に備える方
  • ロースクールに入学する方
  • 残念ながら希望の進路を実現させることができずもう1年頑張ろうと決めた方

などなど、様々な方がいることと思います。

どのような結果であったとしても、まずはここまで頑張ってきた自分をしっかりと労り、ある程度リフレッシュすることができたら次の目標に向けて動き出しましょう。

この記事では、ロースクールに進学する方々に向けて、ロー入学前にやっておいた方が良いことについていくつかご紹介していきたいと思います!

筆者の独断と偏見に基づいて書いているので、あまり真に受けず「なるほどね~」くらいの軽い気持ちで読んでいただくのが良いと思います。

目次

ロースクールの勉強方針について

まずは総論として、『予備試験のための勉強』『ローのための勉強』どちらに重きを置いた方がよいのか、ということについてですが、筆者は勉強についての棲み分けはあまりすべきではないと考えています。

『予備試験のための勉強』も『ローのための勉強』もいずれも「法律の勉強」であることに変わりはなく、その本質は同じであると考えているからです。予備論文の過去問等の答案を書くことはローに入学して以降必ず活きてくるものでありますし、ローの授業の内容が予備試験に出てくることも十分考えられます。そのため、2つを別々に考えるのではなく「法律の勉強」をするという意識で日々勉強に励むことをお勧めします。

とはいえ、予備短答については少し性質が異なることも否定できません。筆者としては、短答の勉強も入学前の段階である程度進めておくべきと考えています。4月に入学して短答式試験のある7月まで3か月程度あるとはいえ、ローの授業の予習復習に追われたり、科目によっては中間テストの対策もしなければならないことを考えると短答のための勉強をする時間は限られてきます。

加えて、人によっては環境の変化に対応するのに苦戦して体調が万全にならないという方もいるでしょう。このようなことを考えると、時間に余裕のある入学前の時期に短答の勉強も集中してやっておくのがベターであると思います。

もちろん、短答にも得意・不得意があると思うので、どれくらいの時間を割くかは自分の実力や可処分時間に応じて決定すべきでしょう。

各科目の勉強について

次に各論として、科目ごとに何をやればよいのかを述べていきます。

公法系について

憲法は、ローの授業が始まってから授業の予習復習をしっかりやれば事足りるかなと思います。その際は、基本書や判例百選などを読み込むことをおすすめします。憲法に膨大な時間を割くよりかは、先に民事系科目や刑事系科目を完璧にしておいた方が良いと筆者は考えています。

行政法は、基本行政法を読み込んでおくべきでしょう。基本行政法には司法試験で必要なことがほぼすべて詰まっているので今の時期から読み込んでおくことに損はありません。

逆に、事例研究行政法のような演習書については、ロー入学前の方には少し難しすぎる印象があるので、まずは基本行政法をしっかり読み、余裕が有り余っていれば演習書に手を出すという流れがよいと思います。

民事系について

民法は、問題演習を行いつつ、出題された箇所を判例百選や基本書などを読み込んで完璧に理解するという方法が良いと思われます。また、自分が不安に感じている分野についても基本書等を用いて確認していく作業もやっておくべきでしょう。民法についてはどのロースクールでも4月から授業があると思うので、そこで全くついていくことができないなんてことにならないようにしっかりと備えておくことが大事です。

民事訴訟法と商法については、ロープラクティスのような網羅型の演習書を進めながら疑問に思ったところは適宜基本書を参照して抜けが無いようにしていく作業が重要だと思います。筆者は論証を丸暗記するという勉強法をしていたためロー入学後の民事訴訟法や商法の授業でかなり苦戦していた記憶があります。

そうならないためにも、言葉の定義や条文の趣旨について自分の言葉でしっかりと説明できる状態にしておいた方が良いでしょう。

刑事系について

刑法と刑事訴訟法については、基本刑法(総論・各論)と基本刑事訴訟法(手続理解編と論点理解編があるが論点理解編を重点的に)をそれぞれ読み込んでおくことが大事だと思います。

こちらも、言葉の定義や条文の趣旨を自分の言葉で即座に説明できる状態にしておけば、ローの授業でいきなり指名されたとしても困ることはないでしょう

アウトプットの重要性

また、全科目に共通していえることですが、予備試験の過去問を起案したり、各予備校が開催している予備試験等の答案練習会に定期的に参加していくことも重要であると考えます。起案の作業を通して基本書等で学んだことを自分の言葉で表現できるようになるし、自分が理解していない点もはっきり分かります。

要するに、基本書等によるインプットと起案によるアウトプットをバランスよく行っていくことが大事だということです。

以上、少し長くなってしまいましたが、ロー入学前にやっておくべきことについて説明してきました。

4月からローに通う人も、そうでない人も、司法試験合格という最大目標に向かって是非頑張ってください。

筆者も応援しております。

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