アットリーガルとは、法科大学院生、司法修習生、ロースクール生の就職など、新人弁護士やこれからなる予定の修習生に強い情報サイトです。前回ご紹介した「ジュリナビ」と同種のサービスだと思っていただければ良いでしょう。
運営会社はインテリーガル株式会社、意外と知られていませんが、第一回目の新司法試験の実施に備え2005年に設立された、国内初の法科大学院生向け弁護士就職情報サイトです。
15年以上の運営実績を誇るため、修習時代からこのデザインに見覚えのある方も多いかと思いますが、10年以上このデザインのまま運用しています。懐かしいというお声も頂きました(笑
そんなアットリーガルですが、弁護士・修習生の採用媒体としては利用メリットがあるのか、本記事で解説していきます。
アットリーガルの概要
会社概要
会社名 |
インテリーガル株式会社 |
代表者名 |
高田 靖也 |
URL |
https://www.intelegal.com/ |
設立 |
2006年7月 |
所在地 |
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21 ちよだPLATFORM SQUARE |
許可 |
有料職業紹介事業 13-ユ-304314 |
登録者数 |
14238人 ※2021年1月29日時点 |
ロー生・修習生の就職情報サイトとしては有名
ロースクール生や予備試験組には講師の口から聞くケースが今でも多いようで、これから就活などを始める際に取り合えず登録するのは慣行になっています。送る内容はサマークラーク・ウィンタークラーク、合同説明会など、登録事務所の情報をほぼ無料でPRします。
特に4大・5大事務所や渉外系・外資系の事務所はクラークへの参加が必須になっているケースも多く、登録しておけば情報の漏れが少ないという便利ツールの役割を担っています。
毎日更新される事務所説明会情報|修習生の関心は高い
これは各事務所の2021/02の説明会スケジュールです。
時期的な要因もあってほぼ全部掲載されています。このように、就活カレンダーのようにどの事務所がいつ説明会をしているのかを一目で把握できるサイトはなかなかありません。
経験弁護士の採用には向かない
ここまでの話でおおよそご理解いただいているかと思いますが、経験弁護士の採用は期待できません。アットリーガルは転職サイトの体裁も持っていますが、他サービスに比べて圧倒的に求人数が少なので、単純に見栄えが良くないんですよね。だからこそという逆張りの発想もありますが、期待しすぎるのは禁物です。ただ、掲載費用は破格のお値段ですので、やっておけば何人か応募はくると思います。
経験弁護士の採用におすすめの転職サイト・人材紹介会社は?
アットリーガルやジュリナビが修習生の採用に強いことはわかったが、経験弁護士の採用をしたい場合はどこを使えば良いのでしょうか。ここではいくつかお勧めをご紹介します。
ひまわり求人就職ナビ
ひまわり求人就職ナビを一番に推す理由は下記の2つです。
なりよりまず無料で載せられること
そこそこ応募が来ること
求職者の質に関しては事務所単位で決めることなので言及はしませんが、応募数の確保という観点から言えばこれ以上ない媒体です。
ひまわり求人で採用がうまくいかない場合
稀に「ひまわり求人では全く採用できない」というお声も聞きますが、そういった方々は「採用ページ」を用意されることをお勧めします。
ひまわりはもあくまで求人票を乗せる場所であって、その事務所がどんな事務所なのかは公式サイトや採用サイトで確認します。法律事務所の公式サイトは大抵相談者向けに作っていると思いますので、しっかりと「弁護士の採用に関するページ」はあって然るべきです。採用ページがあるだけで応募数が3倍になった方もおります。
NO-LIMIT
以前の「こちら」の記事でもご紹介しましたが、弁護士業界出身の人間で立ち上げた人材紹介会社です。魅力としては求職者の担当と企業側の担当が分かれる「片手型」ではなく、両方を1人の担当が担う「両手型」で運営している点。
規模が大きい人材紹介会社でも両手型でやっているケースはありますが、法律事務所のことは素人ですのでマッチング精度という意味ではやはり劣ります。その点、新興ベンチャーという勢いと一人でなんでもやるという風土のおかげかミスマッチもなく、いい人材を紹介して頂いております。
リーガルジョブボード
リーガルジョブボードは直接応募型の「求人サイト」としての体裁と、転職エージェント機能の2軸で展開しています。
知財・司法書士取り扱いが多い人材紹介会社ですが、厳しい条件を課さなければ弁護士も月に5人以上は紹介してくれます。もし、応募の母数を稼ぎたい場合は「直接応募型」を選択するのが良いでしょう。
総評
司法修習生など、早い段階で採用に踏み切る事務所であれば、アットリーガルはお勧めです。エージェント機能はないため個別のやり取りは発生する手間はありますが、ここ数年弁護士数を伸ばしている六本木の事務所も掲載して活用していることからも、その効果のほどは実感できるかと思います。
掲載費用など詳細に関してご興味があれば、一度問い合わせてみては如何でしょうか