【弁護士専門の人材紹介会社シリーズ②】弁護士転職.jpの評判とは

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弁護士転職.jpとは、弁護士・法務人材に特化した求人サイトです。以前ご紹介した「NO-LIMIT」と同様の人材紹介会社ですが、「弁護士転職.jp」の運営母体は株式会社C&R リーガル・エージェンシーといって、老舗企業であるC&Rグループの傘下企業です。

大元は1990年に設立された株式会社クリーク・アンド・リバー社であり、映像、ゲーム業界を専門とした映像クリエイターの一般労働者派遣事業としてスタート。長らくTV制作に関わる職業紹介・制作をしていた会社で、現在は「医師の転職事業」を担う株式会社メディカル・プリンシプル社、「エンジニアの転職支援」を担う株式会社リーディング・エッジ社、「会計士の転職支援」ジャスネットコミュニケーションズ株式会社など、10を超える転職領域をカバーする大手企業です。

弁護士・法務転職支援である株式会社C&R リーガル・エージェンシーの設立はその中でも2007年という比較的早期に参入した領域であり、弁護士転職業界でも老舗と言っていい規模のサービスになっています。

本記事では、C&R リーガル・エージェンシーの「弁護士転職.jp」がどのようなサービスであるのか解説・ご紹介していきます。

目次

弁護士転職.jpとは|C&R リーガル・エージェンシー社について

国内では目立つ企業では10社ほどもない、数少ない弁護士の人材紹介会社ですが、サービス特徴としては直接応募型のいわゆる「求人サイト」としての体裁と、エージェント機能としての紹介の2軸で展開しています。

弁護士の登録者数は、2019年5月末時点で公表されている数字は以下の通りです。

  • ・弁護士 9883名
  • ・法務スタッフ 1736名
  • ・知財 581名
  • ・合計 12200名

会社概要

会社名株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社
役員代表取締役 近藤 和志取締役   相良 久男
URLhttps://legal-agent.jp/
設立2007年8月29日
所在地〒105-0004東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE
資本金10,000万円発行済株式数 1,000株
許可有料職業紹介事業 13-ユ-302682
一般労働者派遣事業 派13-303315
登録者数弁護士 9883名法務スタッフ 1736名知財 581名合計 12200名※2019年5月末時点
本体株式会社クリーク・アンド・リバー社〒105-0004
東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE東京証券取引所市場第一部

ちなみに、2021年2月の連結業績は、新型コロナウイルスの感染拡大約7億円の減益に。要因の大きな業界は「医療分野」、韓国のクリエイティブエージェンシー、飲食およびアパレルになりますが、会計・法曹分野を中心とした人材紹介事業も採用選考における著しい遅延並びに採用計画の見直しが関係していると、IRでは発表しています。

表:連結業績予想数値の変更(単位:百万円、%) 

 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり
当期純利益
     円 銭 
 前回発表予想(A)40,000 2,600 2,600 1,600 74 72 
 今回修正予想(B)36,700 2,300 2,300 1,400 63 08 
 増減額(B-A)△3,300 △300 △300 △200  
 増減率(%)△8.2% △11.5% △11.5% △12.5%  
(ご参考)前期実績(C)(2020年2月期)32,946 2,083 2,103 1,359 63 60 
 増減額(B-C)3,754 217 197 41  
 増減率(%)11.3% 10.4% 9.3% 3.0%  

参考:業績予想の修正に関するお知らせ

新司法試験による弁護士数増加に合わせて設立

司法試験制度が変わり、初めて新試験合格後の弁護士が誕生したのが2007年だったことを受け、当時既に東証1部上場をしていたクリーク・アンド・リバー社のグループ会社として誕生したのがC&Rリーガル・エージェンシー社です。

当時から弁護士の働き方は大きく変化し、法律事務所や組織内弁護士の需要も様変わりした時代から、サービス提供をしている企業ですので、業界知識や実務への理解は高いと思われます。

紹介可能な弁護士数は?

2019年5月末時点で合計登録弁護士数は9,883名、2016年の時点では8,137名という記載がありますので、単純計算ではこの約3年で1700名以上の求職者が増えた事になります(月50名ペース)。

2020年は正直読めませんが、採用ニーズの鈍化と求職者の転職意欲は比例状態ではありませんので、変わらずペースでの登録はあるものと思われます。

C&Rリーガル・エージェンシーの紹介実績は?

実際にC&Rリーガル・エージェンシー経由での推薦はどうなのかですが、多くて月に2〜3件。マッチングに関しては当たり外れはあるというのが実情のようです。

それはどのエージェントを利用してもそうなのですが、少々大きな企業体質故に、おそらく片手型を採用している可能性があります。

片手型エージェントとは「求職者対応専門の人間」と「法律事務所・企業側担当専門の人間」をおいて対応するスタイルです。大手人材紹介会社であるリクルートやdodaが採用しているモデルですね。

効率化を図る上ではやらざるを得ない部分もあり、採用していること自体が悪いわけではありませんが、採用要件を伝える人間と実際に求職者と面談する人間が違う為、齟齬が出るというデメリットもあります。

また、「弁護士転職.jp」というサービスが求人サイトという側面がある以上、エージェントが介在しない直接応募も多いことも、「質」という面が問われる要因かと思います。

参考:https://hrbc.porters.jp/case/detail/id=263

面談で1人1人に時間をかけるというスタイルでは恐らくないため、数を取るか質を優先するかは、事務所サイドの採用基準に応じて判断していく必要があるでしょう。

総評

弁護士・法務部員の登録数は10年以上の実績あるだけあって、かなり多い部類かと思います。そのうちアクティブユーザーがどの程度いるのかをここで公表することは控えますが、エージェントを活用して弁護士の採用をするのであれば、一度問い合わせてみるのが早いでしょう。

登録弁護士の属性

  • ・経験分野は企業法務が7割
  • ・経験年数は1年〜4年が40%、5年〜10年が40%とバランスが良い

他方、地方求人の扱いが少ないので、都心以外の事務所には辛いかもしれませんが、その点も含めて確認してみることをおすすめします。

参考:

https://www.bengoshitenshoku.jp/

https://legal-agent.jp/

https://www.cri.co.jp/

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