【司法試験体験記】司法予備試験の口述不合格から学ぶ〜私の経験と教訓〜

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予備試験の口述試験で不合格という結果を受け入れるのは容易ではありません。令和4年度、約480人の受験者の中で、たった9人の不合格者の一人になってしまった私(筆者)。この記事では、その体験と、なぜ私が不合格となったのかを率直に振り返ります。

私が口述試験に向けてどのように準備し、本番でどのように振る舞ったのか、そして、その結果に至るまでの過程を詳細に語ります。論文試験の合格後、わずか1時間後に始めた口述試験の準備から、試験当日の対応まで、私の取ったステップを明らかにします。

この体験記は、同じような挑戦を控えている方々にとって、何かの参考になればと思い書きました。不合格という結果は決して人生の終わりではなく、次へのステップになり得るのです。私の体験が、これから予備試験や司法試験に挑む皆さんの助けとなれば幸いです。

目次

口述試験に向けての準備

まず、私が口述にむけてどのようなことをやっていたのかについてです。

筆者は論文試験の手応えがあまり良いものではなく、「おそらく落ちているだろうな」と思っていたので、論文試験の合格発表前はロースクールの授業の予習復習等の勉強はしていましたが、口述対策はしていませんでした。

基本刑法の各論をさらっと1度通読した程度です。その後、論文試験に合格していることが判明し、合格を確認した1時間後からは口述の勉強を始めました。まずは、某予備校の口述対策についてまとめた1時間程度の講義を視聴し、口述試験の試験形式や具体的にどのような対策をすれば良いのかについて把握しました。

勉強方法と試験対策

私がとった勉強法は以下の通りです。

民事

大島本(上巻)をひたすら読んで要件事実を頭に入れる。条文を素読する(特に民訴の手続規定)。論文対策で使っていた論証をまとめたノートをざっと見返す。

刑事

基本刑法をひたすら読む(特に各論を徹底的に読み込みました。総論については理解が曖昧な部分のみを読み直しました)。刑事実務基礎の定石の読み込み。条文の素読(特に刑訴)。論証集をさっと見返す。

その他の試験対策

また、2011年以降の過去問(正確に言うと、過去の試験の再現答案集です)を某予備校から頂いていたので、既に司法試験に合格している友人数名にお願いして試験管役をやってもらい、全ての年度を通常の口述試験と同様に解きました(この時、筆者のお願いを引き受けてくださった友人には感謝してもしきれません)。

まずは、再現答案に書いてある事項に沿って質問をしてもらい、私がそれに答え、全ての質問を終えたらフィードバックをしてもらう、という流れでやっていました。加えて、某予備校の口述模試を試験1週間前に受験しました。点数は、民事60点、刑事59点でした。刑事で59点をつけられたことにショックを受けていたのを今でも覚えています。

口述試験本番について

次に、口述試験本番のことについてです。

私は、1日目が午前中に刑事、2日目が午前中に民事、でした。試験会場の近くに前泊するようなことはせず、自宅から1時間半ほどかけて会場に向かいました。

1日目

まずは、1日目について。私の試験の順番は2番目だったので割と早い段階で試験部屋に案内されました。部屋にいくまでは条文を確認したり、基本刑法を軽く読んでいたりした気がします。

そして、面接開始。

まず、問題文が読まれます。

バイクで背後から近づきひったくりをする事案でした。聞いた感じ、判例と似ていたので、ひとまず「強盗罪が成立する」と述べました。ここで、主査がものすごくびっくりした顔をしました。

この時点で、判例とは若干違う事案であるから強盗ではなく窃盗が成立することに気付くべきでした。主査に「どうしてそう思うのですか」と聞かれても、ひたすら「バイクで近づくことは危険なので」という何とも言えない理由を述べ続けて、強盗で押し切りました。そうしているうちに主査から「この事案では窃盗罪が成立するので、以降は窃盗罪が成立するという前提で考えてください」と言われました。

その後は、所々詰まるところはあったものの、上手く誘導にのりながらなんとか解答できたと思います。試験時間は約10分程度でした。

2日目

次に、2日目について。私の順番は最後から2番目でした。

試験部屋にいくまでかなり時間があったので、民訴の条文を読んだり、大島本を読んだりして時間をつぶしました。そして、試験開始。

借地借家法の条文について聞かれたり、若干答えにくい問題ではありましたが、誘導にのりながら何とか答えました。要件事実もゆっくりではありましたが、しっかり答えられました。意思表示というワードがなかなか出てこなかったことを除けば比較的答えられていたんじゃないか、という手応えでした。

試験時間はこちらも約10分でした。

私が不合格になった理由

なぜ私が不合格になってしまったのか?についてです。

私の点数は118点でした。おそらく民事も刑事もどちらも59点だったのではないかと思っています。

なぜ不合格になってしまったのかについては私も正直よくわかっていません。強いて言うなら、

  • 刑事で最初の罪責で躓いてしまったこと
  • 民事で「意思表示」などのワードがすんなり出てこなかったこと

あたりでしょうか?

不合格を知ったときは、ショックというよりも驚きの方が大きかったです。

まとめ

最後までこの記事を読んでくださりありがとうございました。私は予備試験の最終合格はできなかったものの、無事に翌年の司法試験には合格することができました(ロースクール卒の資格で受験をしました)。

司法試験に合格するまでは「予備最終合格できていれば…」と思うこともありましたが、合格した後はもはや笑い話になりました。今となっては口述落ちの経験は話のネタになっています。

このように、口述におちても人生が終わるわけではありません。失敗の経験を活かすも殺すも自分次第であると感じています。この記事を読んでくだった方が(口述の結果がどうあれ)良い結果を残せるように、応援しています。

頑張ってください。

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